空き家活用に至るまでの経緯
リノベーションに出会う
みなさんには、三食を忘れるほど好きなことがあるでしょうか?
食事を取る間も惜しんでマイクラやあつ森などのゲームに興じる方、
深夜のネットショッピング、夜通し映画を見る方もいるでしょう。
私にとってはそれがリノベーションです。
プランニングすることも、完成物件をただ見ることも好きです。
ブルースタジオに出会う
ぼーっとテレ東の番組を見ていた時でした。
ある企業がボロボロのアパートをリノベーションし、
魅力的な満室物件に生まれ変わらせる経緯を放送していました。
その時の衝撃を忘れられません。それがブルースタジオとの出会いです。
魅力的であればあるほど高いお金が必要なもの、
その固定概念をひっくり返してくれました。
元がボロボロだからこそ思い切れる発想の自由さ、
そして環境にも優しく、土地の記憶も残す改修。
この時に感じた自由、興奮、トキメキを私はずっと忘れられません。
その後、東京R不動産、大阪ではArts&Crafts、大阪R不動産、Simplehouseと出会っていくことになります。
7年間迷走
それでも一度勤めた会社はなかなか辞められず、
辞めていく人たちのこともどこか遠いことのように見ていました。
そんな中でも、一級建築士が取れれば辞めた後が安心だと姑息に考え、勉強していました。
しかし結局、転機はいきなり訪れました。
出産と、同時期に親が倒れたことにより、自分の中で大事にしたいものがよくわかりました。
一級の勉強は始めたから取りたいけど、辞めた後だって全然良いのです。
結局受かって辞めるというええかっこしいがしたいだけでした。
辞めると決めたら1分たりとも会社にいられなくなるほど、自分の気持ちがわかった瞬間でした。
限られた時間をもっと好きなことをするために振り分けたいと心から思ったのです。
リノベーションを仕事に
紆余曲折を経て、とうとうリノベーション会社で働き始めました。
新しく仕事を覚えるには遅すぎるタイミングでの再スタートです。
その時には失うものもなく、新たな出会いもありました。
私には思い付かないような素晴らしいプランを思いつく方がいて、
自分のプランと比べて打ちのめされながらも、この世界の未知さ、深さにワクワクしました。
それは楽しい作業でした。
これまではミスがないようにビクビクしながら働いていたのに、
自分の未熟さを楽しみながら働く喜びがそこにはありました。
空き家問題との出会い
空き家問題との出会いは、それよりさらに前、2017年頃です。
無職になり、幼な子を抱えた私は、大阪市主催で女性の社会復帰を促す有資格者対象の講座を受講していました。
そこで、年々増加する空き家と、空き家問題には複雑な、感情的な問題も絡んでいることを知りました。
持ち主も早く売ったほうが価値が下がらないことは分かっているのですが、自分が生まれ育った家だったり、相続問題が解決しなかったりして、放置せざるを得ない状況が生まれているのです。
この時に、講師の方が、もっとプレイヤーが必要です、僕だけでは手が足りないので色々な側面からこの問題に取り組んでください、と言っていたのが印象的でした。
自分もいつかこの問題に向き合いたいとふと思った瞬間でした。
その後、youtuberの方で、空き家を活用してマネタイズしている方がいて、ボランティアでなく、事業として行い、自分も周りもwin-winの関係を築いてるそのやり方に脱帽しました。
今はそのやり方を踏襲させていただいています。
女性の社会進出の問題
うまく言えませんが、わたしが現在自分で始めていることは、一つには女性の働きにくさの問題も絡んでいます。
これについてはまた機会があれば話すかもしれませんが、雇用されて働くには、金銭面、拘束時間、いろいろと不自由なことが多くありました。
それもあり、私はこの事業を、当初はシングルマザー向けに始めたいと思っていました。
シングルマザーの方に、世田谷のワンルームほどの値段で、広い戸建てに住んでもらい、音問題から解放されて子育てしてもらいたいと思っていました。
もっと言えば、シングルマザーのシェアハウスにして、居住者同士で助け合って行けたらどれだけいいだろう、そこに独り身の年配の方に加わってもらっても…と夢を膨らませていました。
今はシングルマザーも含めたより広い層に向けて発信しています。
終わりに
リノベーションの魅力については、今後も折に触れて話すことが多くなると思いますが、
今日はこの辺にしておきたいと思います。
この後も、街に繰り出して、空き家を探しに行ってきます。